多くの親はいつかこう思います。「うちの子、もう十分に話せているのかな?」1歳で最初の言葉を言う子もいれば、もっと後になってからはっきり話し始める子もいます。するとすぐに他の子と比べてしまい、不安になることもあります。
最初にいちばん大切な目安をお伝えします: 子どもはそれぞれのペースで言葉を学びます。ある時期に決まった数の単語を話せるかどうかよりも、理解する・指さす・聞く・そしてそのあと話す、というコミュニケーションが少しずつ進んでいることのほうが大切です。
幼児期の言葉の発達
以下の年齢は目安です。発達には個人差があり、少し時期がずれるのはごく普通です。
生後12か月ごろ
多くの子は:
- 「ママ」「パパ」など最初の言葉を、目的をもって言う
- 自分の名前に反応する
- 簡単な指示がわかる
- 興味のあるものを指さす
- 手を振る、拍手するなどのジェスチャーを使う
18か月ごろ
この時期は、言葉が特に早く伸びることがよくあります。
多くの子は:
- すでにいくつかのわかりやすい単語を話す
- 新しい言葉を定期的に覚える
- 簡単な質問や短い指示がわかる
- 何がしたいかをよりはっきり伝える
2歳ごろ
言葉で考えを表すことが増えてきます。
多くの子は:
- 2つの言葉をつなげて言う
- 最初の短い文を作る
- 望みや必要なことを言葉で伝える
- 自分が言える以上に、理解できることが多い
3〜4歳ごろ
話し方がよりスムーズになっていくことが多いです。
多くの子は:
- 長めの文で話す
- 小さな出来事を話す
- 質問が増える
- 簡単な会話ができる
- 他の子どもとも少しずつやりとりできるようになる
発達のステップは、誕生日ぴったりに起こるわけではありません。数か月の違いはよくあります。
「話す」ことと同じくらい「わかる」ことも大切
多くの親は、子どもがもう何語話せるかに注目しがちです。でも発達では、言葉をどれくらい理解できているかも同じくらい重要です。
まだあまり話さなくても、例えば:
- 名前に反応する
- 目を合わせようとする
- 欲しいものを指さす
- 簡単な指示がわかる
- ジェスチャーで伝えようとする
このような様子がある子は、言葉の理解にも難しさがある子とは、発達の見え方が大きく異なることがよくあります。
そのため小児科の医師は、語彙だけでなくコミュニケーション全体を見て判断します。
多言語で育つことはデメリットではありません
家で複数の言語を話している家庭は多く、「子どもが混乱しないかな?」と心配になることがあります。
現在の知見では、そのようなことはありません。子どもは複数の言語を同時に学ぶことができます。その過程で、いくつかの言語の言葉を混ぜて使ったり、発達の段階が少し違ったペースで進んだりすることがあります。
大切なのは、それぞれの言語が日常の中で定期的に、自然に話されていることです。
言葉の発達をサポートする方法
子どもは練習プログラムで言葉を覚えるのではなく、いっしょに過ごす日常の中で学びます。
特に役立つのは次のことです:
- たくさん会話する
- いっしょに絵本を見る
- 今いっしょに体験していることを言葉にする
- 質問して、子どもが答える時間を待つ
- いっしょに歌ったり、ことば遊び(韻)をしたり、物語を話したりする
- よく聞いて、本当に関心を示す
あまり役立たないのは、いつも訂正したり、言葉を繰り返させたりすることです。言葉は主に、いっしょに体験し、会話する中で育っていきます。
より注意して見たほうがよいとき
話し始めが遅い子どもが、必ずしも治療を必要とするわけではありません。ただし、小児科で確認したほうがよい状況もあります。
次のような場合は、かかりつけの小児科に相談してください:
- 18か月ごろになっても、分かる言葉(意味のある言葉)をまだ使わない
- 2歳ごろになっても、言葉を組み合わせない
- いったん覚えた言葉を使わなくなる
- 言葉への反応が少ない、または簡単な指示が理解できない
- 目を合わせることや、身ぶり(ジェスチャー)が少ない
- または全体として、コミュニケーションがほとんど伸びていないと感じる
早く気づけるほど、子どもをよりよくサポートできます。
言葉の発達がゆっくりになる背景にあること
話し始めが遅いからといって、必ず発達の問題があるとは限りません。
考えられる原因の例:
- その子の個性としての発達のペース
- 中耳炎をよく繰り返す、または聞こえにくさがある
- 早産
- 神経学的な特徴や、発達に関係する特徴
そのため、小児科での確認では、聴力検査が行われることもよくあります。
まとめ
言葉の発達は子どもによってさまざまです。早く話し始める子もいれば、まずはよく観察して、あとから最初の言葉が出てくる子もいます。大切なのは他の子と比べることではなく、コミュニケーションが全体として前に進んでいることです。いっしょに会話すること、読み聞かせ、言葉がたくさんある日常が、言葉の発達を支えるいちばんの方法です。
お子さんの言葉の発達を見守りましょう
tio Appがあれば、年齢に合った大切な発達のステップの目安がわかり、新しい言葉、成長の節目、変化をかんたんに記録できます。そうすることで、お子さまの成長を時間とともに把握でき、U健診のときにも大事な気づきをすぐに確認できます。




